運動をした後はのどが渇いて水分が欲しくなるものですが、あの現象には生理学的な裏付けがあります。
運動後の水分補給には、老廃物の排出と体温上昇の防止という2つの健康効果が認められています。
運動をするということは筋肉を普段よりも激しく動かすことを意味しますが、筋肉の収縮が繰り返されると二酸化炭素や乳酸といった老廃物が体内に生まれます。
これらは血液に運ばれて体外に排出されるため、水分不足で血液がドロドロの状態だとなかなか外に出ていきません。
この状態が、疲労です。
運動後に生じる疲労からすみやかに回復するには、水を体内に摂り入れて血液をサラサラにする必要があります。
また、運動後の筋肉は熱を帯びるため、体温が上昇します。
これを抑えるには、水をたくさん飲んで発汗を促し、気化熱によって体温を下げることが必要になります。